ロンドン郊外の趣味の良い住宅に妻と住む、エリック・スワン。彼らの家の二階には間借り人のノーマン・バセットが住んでいる。
ある朝、妻のリンダが急かすにも関わらず、なかなか出勤しようとしないエリック。
妻が先に出かけたのを見計らって彼は電話に戻る。その相手は社会保障省。実は彼は、勤めていた電力会社を2年前にクビになって以来、社会保障省からあらゆる手当を不正に受け取って生活していたのだ。
あまりにも手当の数が増え、多少なりとも良心の呵責を感じていたエリックは、いくつかの手当の受け取りを断るために電話していた。そこに風邪気味のノーマンが現れる。彼は三日後に恋人・ブレンダとの結婚式を控えているため、用心して仕事を休んでいた。
エリックが電話の中味をごまかしながらノーマンと喋っているところに突然、社会保障省の役人、ミスター・ジェンキンズが訪ねて来て……
エリックの叔父で共犯者でもあるアンクル・ジョージ、福祉事業担当員のサリー、結婚生活指導カウンセラーのドクター・チャップマン、葬儀屋のミスター・フォーブライトまで巻き込んで、嘘が嘘を呼び、のっぴきならない状況に追い込まれるエリックとノーマン。そして社会保障省の厳格な調査官、ミズ・クーパーが現れ……
いよいよごまかしきれなくなったエリック、巻き込まれたノーマン、二人の運命はいかに!?